ただの食品卸しではない。
松本だからこそできる仕事がある。

料亭で出されるたった一品の料理。それがお客様の元に届くまでには、たくさんの人が携わっています。株式会社松本は、日本の美しい料理、繊細な味を支える食品の卸し会社です。しかし、ただの食品の卸しでは終わらない。このページでは、そんな松本の魅力や仕事についてお伝えします。


01 商品開発もする卸会社

02 松本のこれまで

03 松本の思いと日常

04 これからの松本

05 勤務条件


01 商品開発もする卸会社

「食品の卸し」と一口で言っても、様々な業態があります。大きな違いは、食品を卸す先が異なることです。例えば、農家や市場から買い取った農作物をスーパーへそのまま卸す業態(A)、工場に卸す業態(B)、はたまた大手チェーン食品会社に卸す業態(C)もあります。

▲(A)(B)(C)の卸し業態

そして私たちは、農家や市場から買い取った一番品質の良い農作物を料亭や旅館など特に食にこだわっているところへお届けしている卸しです。(D)

▲(D)松本の卸し業態

料亭や旅館をお客さんとする卸しの中でも、松本は2つのポイントで他社と違います。1つめは、料亭や旅館の料理長と試行錯誤しながら一緒に料理を考えている点です。つまり、1つの料理のの企画から商品開発までも行います。

一般的な卸し会社では、例えばトマトを注文されればそれを届け、置いて帰帰るのみです。しかし、松本では料理長がどんな料理にしたいのか?それはなぜか?そのためにはどうすれば良いか?そして見せ方までを一緒に考え、時には提案しています。

▲板前さんと打ち合わせをする松本社長

2つめのポイントは、県内各地にある食品加工場とのネットワークです。松本は、自社では食品加工場を持っていません。しかし、どの工場でどんな加工ができるかを把握しています。そのため、料理長が作りたい料理に合わせて一次加工を行ったり商品開発をすることができます。

私たちは、食品の卸しでありながらも商品の企画から提案、開発まで行うそんな会社です。

02 松本のこれまで

 1958年、1代目社長(現社長の父)により(株)松本は創業しました。終戦後、川魚やお酒のつまみ、珍味(すずめやなまこ)などを販売していました。今よりは競合も少なく、自社で持っていた養魚所は当時日本海側で一番の規模を誇りました。

 それから20年。2代目の現社長に引き継がれ、変革がはじまります。創業当時とは時代も変わり、競合も増えていました。「食材を右から左へ流すだけでは、いずれ価格競争から大手に負ける。そうではない、松本だからこそできる仕事をしていきたい」と方向転換をはじめることになります。

 はじめに行ったことは、食材の中でも「一番品質の良いものだけ」を卸すことです。良いものだけを卸すには、それまでとやり方が違ってきます。営業にも努力がいりますし、何が良い商品なのかの勉強も必要です。「食材を右から左へ流す」これまでのやり方に慣れていた社員が、ごっそり辞めていくこともありました。

▲くり1つとってもこの大きさ

しかし、「一番品質の良いものだけ」を貫き、松本でしかできない卸しを目指し続けました。結果、顧客リストには名のある料亭、石川県内では「ミシュラン」の星を獲得した店の75%がお得意様となりました。

03 松本の思いと日常

「おはようございます!!」「おはようー!!」活気溢れる松本の朝は、お客さんとの雑談からはじまります。朝8時頃、お店が開店すると板前さんやシェフが集まってきます。「おはよう!暑いな、コーヒーちょうだい〜」とお店に入ってきて、いつの間にかお茶会がはじまります(笑)

▲松本にて、お茶タイム中の料理人達

「もっと香りでるやつはないか?」「平たい“ ゆば ”はあるけ?」「今、◯◯を出そうか迷っていて…」など雑談の中で、新商品があれば紹介しまた、情報交換したり世間話をして関係性を築きます。そして、もちろん注文もいただきます。この風景が成り立つのも、実はすごいことなのです。

▲(左)料理人(右)松本社長 雑談する様子

卸し会社にとって、板前さんやシェフはお客さんで注文をしてくれる立場にあります。板前さんやシェフの注文があるかないかで会社の売上が傾くこともあります。そのため、卸し会社の中には彼らのご機嫌取りをする場合も少なからずあります。

▲(右)料理人(左2人)スタッフ 注文を伺う様子

しかし、松本では板前さんもシェフも食品を卸す松本も対等な立場です。お互いの信頼関係があるからこそ、本音で商品のことを話したり料理について議論することができます。

「お客さんとのコミュニケーション量が他とは違う」

そう語るのは、入社5年目のえりかさん。えりかさんは、1年目料亭の仲居さんとして修行をしていました。料亭も業界全体として人手不足が深刻になっています。そのため、小芋を外注したり、冷凍のきぬさやを使うところもあります。

しかし、そういった物を卸している会社は商品をお届けして終わり。けれど、松本は商品をお届けもするし、そこから提案もする。お客さんと話す時間が長いのが特徴だと言い切ります。

▲会社について語るえりかさん

お客さんとのコーヒータイムが終わり、ひと段落すれば午後から配達がスタート。注文を受けていたお客さんへ商品を届けます。「前菜でパリっとした食感のものを探しているんやけど」「〜な商品はできないか?」など、板前さんやシェフから配達の際にも調理場の現状を伺い、ここでの話から商品開発に繋がることもあります。

▲松本が関わった料理

また、大事にしているのは「お客さんが求めるもの以上を提案すること」です。◯◯な商品が欲しいと言われれば、その物を持っていくのではなく、お客さんが求めているのは△△ではないか?と自分で仮説を立てお届けすることもあります。

「そう!それが欲しかった!」とお客さんに言われること。卸し会社でありながらも、お客さんのパートナーとして仕事をできる瞬間が一番のやりがいです。

板前さんやシェフとのやりとり以外にも、実際に農家を訪ね農作物や畑を自分の目で見る仕事もあります。

▲れんこん農家から説明を伺う様子

また卸し会社でありながらこれまでに、全国100ヶ所以上の加工場と連携して商品開発をしてきました。もちろん加工場と信頼関係を築くことも大切な仕事ですし、松本には一緒に働く加工場にも3つの剪定基準があります。

①お客さんへ良い商品をお届けしたいという思いで作っているか、②工場のスタッフを認めて大事にしているか、③新しいことにもチャレンジする心があるかです。

「心が通じ合っていない人と仕事をしていても楽しくない」

と語る松本社長。お客さんである板前さんやシェフはもちろん、加工をする工場の人とも信頼関係を築いています。だからこそ、今の仕事があるとも言えます。

▲思いを語る松本社長

04 これからの松本

 小さい会社だからこそ、できることがあります。私たちがこれから特に力をいれていきたい事業、それが「農家プロジェクト」です。

「農家プロジェクト」を一言で言うと、農家が丹精を込めて作っているけれど規格外であったり、形や色が悪く販売をできないもの、または最初から捨てられている農作物を買取り、加工して販売していく事業です。

▲農家と打ち合わせをする松本社長

農家の中には、地域や環境、次世代のことを第一に考え採算ギリギリでも頑張っている人がたくさんいます。

例えば、れんこん農家のHさん。彼はもともと農薬を使ってれんこんを栽培していました。しかし朝、畑に出て大量の虫が水面に死んで浮いているのを見て「子供にも安心して食べさせられるものを作りたい」と無農薬に切り替えることを決意しました。

▲(中央)れんこん農家のHさん (両脇)松本の社員とインターン生

そんな思いを持っている農家と仕事をしていきたい。また、良い商品を作っているけれど市場では評価されていないものや、規格の制限から販売をできていないものを世に出したい。お客さんにたくさんの料亭や旅館を持ち、思いのある工場との繋がりがあるからこそできる事業を進めていきたいと思っています。

この事業は、農家も流通業者も料亭や旅館にとってもメリットのある三方よしのものです。株式会社松本でしかできないこと、関わる人が皆幸せになれるような仕事を一緒に作っていきませんか?

▲農家と連携して作った商品

ここまで読んでくださった方が少しでも、食品の商品開発をしたい、美味しい料理を支える仕事がしたい、自分だからこそ任される仕事がしたいと思っていただけたら幸いです。

私たちの仕事は簡単ではありません。しかし、地域やお客さんの力となれるやりがいのある仕事です。簡単ではないからこそ、最初のうちは社長や社員の同行など学びの機会も設けています。興味を持つきっかけは人それぞれです。随時会社見学も行なっているのでお気軽にご連絡ください!

《 ご相談 / お問い合わせ先 》

 電 話 :076-232-2355

 メール :oishi@matumoto.co.jp

 社長FB :https://www.facebook.com/oishimise

05 勤務条件

  
募集職種営業職
期待する成果①石川県を中心とした料亭への営業と食品の販売、②お客様のニーズを汲んだ、商品の企画から開発までを行うこと
求める人物像①人と話すことが好きな方、②食に興味がある方
得られる経験①商品の企画から開発までに携われる、②お客様のニーズを汲み商品を紹介する提案力が鍛えられる ※その他、個人の努力次第です
採用予定人数若干名
応募資格高校卒業以上 30歳以下(例外事由3号のイ)  /  要普通免許(AT限定可)
給与月給20万5678円(一律手当3万7875円含む)
勤務地石川県 金沢市 下近江町17 株式会社松本  /  金沢駅より徒歩15分  /  最寄りバス停「武蔵ヶ辻・近江町市場」より徒歩2分
勤務時間午前8時~午後17時
福利厚生各種社会保険完備(労災、雇用、厚生年金、健康) /  産休育休制度有
休日・休暇日曜、祝日  /  金沢中央市場の休みの水曜日(月に2回程度)/  有給、夏期、年末年始、慶弔休暇(結婚、出産などで最大5日支給) /  年間休日103日
連絡先電話:076-232-2355 メール:oishi@matumoto.co.jp
インターン生募集実践型インターン生も随時募集しています。過去のプロジェクト>>http://g-garena.jp/project/matumoto_1 2019年2月以降は商品開発のインターン生も募集予定です。
その他詳細についてはお問い合わせください